今夏のヘビーローテーション

このブログにおいて、サッカーの話ばかり書いているので
（本当は今回もオシムジャパンについて書こうかと思っていたところ）、
たまにはスタジオのスタッフらしく音楽の事でも。

夏といえば昔よく「’94・夏」等と書いたカセットテープを作ってたものですが、
いい年こいて今はiTunesでやっております。
まぁ特にその年リリースのものは殆ど入れてないですが…(時代に乗れてない)

ソノ中から幾つか抜粋しますと

Warren G - 「Summer Time in The LBC」

Raul Midon - 「Sunshine」

R. Kelly feat. Aaliyah - 「Summer Bunnies (Remix)」

と、まぁこんな感じです。


「'96・夏」と書いたカセットテープを作ってからはや10年。
ヒットチャートやロックばかり並べてた頃から気付いたらこんなになってました。

時代も変わり、今やMDを通り越してiPod。
皆さんのリストはどう変わっているでしょうか？


＜スナフキン＞

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また4年後… と言わずに

さて、世界最大のスポーツの祭典、ワールドカップも終焉いたしました。
楽しい楽しい1ヶ月でした。

私の優勝予想は全て外れてしまい、
「ブラジルの優勝はない」という予言だけが当たった結果になりました。少々寂しいです。

さて、ここで今大会を総括してみたいと思います。

一言で表すのは難しいですが、厳しく言うと、「間の抜けた大会」だった気がします。
それを締めたのがジダンだったのではないでしょうか。
かつての輝きを取り戻し、華やかなキャリアの引退試合をワールドカップの決勝というこれ以上無い舞台で迎え、そして頭突き一発で散ったジダン。
優勝するは自国のカルチョが前代未聞の不正疑惑の真っ最中で、
結局は伝統の「カテナチオ」につきたアズーリことイタリア。
決勝の舞台を一人で盛り上げて一人でぶち壊した渦中のマテラッツィ。
こんな結末を誰が想像出来たでしょう。そういう意味では面白い大会でした。
個人的に、過去数大会は常にイタリアは応援してて好きなチームだったのですが、
今回のチームは何故か応援する気になれず、ほぼ放置していました。
そんな時に限って優勝するなんて、因果なものです。

ただ、大会通じての失点2は賞賛すべきディフェンス力ですが、
やはりトーナメントの運が良かったのだろうと私は見ます。
そういう意味で、スペイン、ブラジル、ポルトガルを倒し、決勝でも押し気味のゲームを演じ、
ＰＫでも僅か１本という紙一重の差で敗れたフランスこそがベストチームに値するのではないでしょうか。

さて、例によって、自分が印象に残ったベストイレブンを選出いたしました。
　　　　　　　　　　　　　　↓
http://wc2006.yahoo.co.jp/supporter/best11/view?name=BsljqS3BNRjnBu1EyZQ-
ＭＶＰはアレだけ凄いディフェンスをしながら、一枚もイエローカードを貰わなかったカンナバーロ、
もしくは守ってカウンターが目立った中で、一際想像力溢れるプレーと攻撃の組み立てに終始無駄の無かったピルロを挙げたいと思います。

次は４年後の南アフリカ大会。前回の日韓大会が終わってすぐに
「４年後はドイツに行こう」と決心しながら行けなかった反省を踏まえ、
４年と言う歳月は長くもあり短くもあるという教訓を抱きながら、また４年間楽しみに待とうと思います。
世界の皆さん、ではまた４年後。

さて、今大会では残念な結果に終わり、就任がほぼ決定しているオシム監督の下で４年後のワールドカップに向けて新たに動き出した我が日本代表ですが、
こちらは「また４年後」とは言ってられません。
来年のアジアカップ、再来年のオリンピック、３年後のワールドカップ予選と、毎年のように大舞台が待っています。
そして何よりまたＪリーグが始まります。海外のリーグも始まります。チャンピオンズリーグも始まります。
まずは自国のＪリーグを盛り上げて強くすること、そして海外の選手もチームの中心になって活躍すること。
これらがない限り、代表が強くなることもありえないと思います。
だからこそ、ワールドカップ期間のみの盛り上がりではなく、普段からの応援や盛り上がりが必要になるのです。

前回の日韓大会や今回のワールドカップでサッカーに魅せられた皆さん、
「じゃあまた４年後」と言わずに、

「またすぐにお会いしましょう」

＜スナフキン＞

孤高の英雄の引退に想う

宴会と同じように、人生からも飲みすぎもせず、喉が乾きもしないうちに立ち去ることが一番良い -

アリストテレスの言葉ですが、今回の中田英寿の突然の引退表明を受けて、
私は真っ先にこの言葉を思い出しました。
楽しいと思った時が一番の帰り時と、宴会などでよく言われるものですが、
人生においても同じことが言えるという意味の格言です。

「早すぎる引退」と世間では言われていますが、そこには彼なりの哲学・美学があるのでしょう。
良過ぎず、落ちぶれ過ぎず、まさにアリストテレスの格言を象徴するような引き方です。
私個人、以前から報道で噂されていたこともあり、意外と思ったほどの驚きはありませんでした。

勿論、私のファンとしての心理は「まだやれる。まだ活躍できる」という想いですが、
日本サッカー、そして中田英寿という一人の名フットボーラーを専門的な目で見ると、
これ以上のタイミングは無いといえるほど、ベストタイミングなのかも知れない。

「日本サッカーをもっと引っ張っていって欲しい」という声は多いですし、
引退しなかったとしても中田が日本代表に今後も貢献できる事は予想されます。
2010年のワールドカップでも主力としてプレーできるかもしれない。
只、少しでも早く「中田離れ」をしないとアジア予選すらおぼつかないと思います。
そして、いち早く孤高の英雄が危惧してきた問題を理解しなければならない。
その為には、その英雄がサッカー界から引退するというのは一番のカンフル剤なのだと思います。
彼自身も衰えで価値を下げるリスクを避けられるでしょうし。

９８年からこれまでの日本代表は、明らかに中田が作って来たもの。
そしてそれは勿論、釜本やカズ、その他先人達が作ってきた基盤の上でなりたったもの。
基盤となった中田の功績を、次世代を担う英雄が早いうちに引き継いで更なる功績を塗り替えなければ、
日本サッカーの見通しは暗いといえるかも知れない。

今までの選手にはない引き際の美学-
まさに中田らしい引退だったと思います。
勿論カズのようなずっと諦めないかっこよさという美学もありますし、
ジダンの例を挙げて、まだやるべきだという声もありますが、
中田はジダンではないし（本人はジダンに対する憧れがあるらしいですが）、カズでもない。
ＨＰのみでの公表も、記者会見を行わない事も、本当に中田というパイオニアらしいやり方だといます。
「勿体無い」という言葉は日本独自の言葉や感情ですが、
世界中にそう思わせるうちに辞めるからこそ、「世界のNAKATA」なのかも知れません。

【剣は折れた。だが私は折れた剣の端を握ってあくまで戦うつもりだ　-ド・ゴール-】
余談ですが、カズにはこんな言葉が良く似合うような無骨で純粋な生き様があります。
だからカズにとってはまだまだ引く時ではないですね。ずっと、出来るだけ続けて欲しいです。

中田英寿氏の日本サッカー界への貢献に敬意を表します。

＜スナフキン＞