事実は小説よりも…

暫くご無沙汰な感がします。否、この際はっきり言います。

ご無沙汰です。

それはまずおいときまして、ここ最近涙腺がゆるくなったと実感する晩秋でございます。
「秋の夜長」に映画を観ては泣き、「スポーツの秋」に観戦しては泣き…

特に一番泣けたのは

「中村紀洋のヒーローインタビュー」

ええ、普段サッカーの話ばかりしている私ですが、好きなんです。野球も。

今年の初め、オリックスとの交渉がこじれて自由契約となった時から動向を注目していたのですが、「こうなったらドラマだな」と思っていた事が実際に起き、鳥肌が立ちました。
とはいえ、ここまでとは想像してなかったですが…。

事情をお分かりではない方、普段野球を見ない方の為に簡潔に説明しますと、

契約交渉（シーズンオフに選手の年俸を決める交渉の席）で試合中の怪我を「公障」と認められず半分以上の減額（推定２億→推定８千万）を提示され、交渉が拗れる。
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トレードで移籍させようとオリックスが試みるも、どの球団からも「いらない」。
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自由契約（いわゆる解雇）になり、他球団からのオファーを待つも、どの球団も名乗りを上げず。
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全球団キャンプイン。所属先が決まらず、野球選手の正月（春季キャンプ）を一人で迎える。
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最悪は一年間の野球浪人も覚悟しながら、一人で「エアキャンプ」（自主トレ）を続けながらオファーを待つ。
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落合監督が救いの手。中日が入団テストを受けさせる。
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テストに合格。育成選手（２軍出場を前提としたような契約。いわゆるテスト生）にて入団。（年俸は推定400万）
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オープン戦で活躍し、支配下選手登録（いわゆる正規の登録選手）になる（年俸は６００万に）。
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オープン戦の活躍が認められ、開幕スタメンに。開幕戦で活躍し、お立ち台に。一年間を通してレギュラーとして活躍。
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中日が日本シリーズ出場。大活躍をして中日優勝。シリーズＭＶＰに。
ヒーローインタビューで号泣。

いや、もうね、ドラマですよ。
アジアシリーズも優勝し、本人にとっては本当に忘れがたいシーズンになったでしょうね。
こうなるとは誰が予想したでしょう。

「野球は筋書きのないドラマだ」とかつての名手は言ってましたが、
どこぞでやってるドラマよりも数倍感動は大きいですね。

一年間注目してて良かった。

＜スナフキン＞